すでに先行販売などで手に入れている方もいると思いますが、本日5月12日は天穂のサクナヒメ アレンジアルバム
『実演楽曲集 奏 ―かなで―』の発売日です!
『天穂のサクナヒメ』の発売日が2020年11月12日だったので、奇しくもぴったり半年後ということになります。
これは特に狙ってそうしたわけではなく、アルバム自体は4月27日に完成品が手元に届いていたのですが、BOOTHでの入荷作業がゴールデンウィーク中は止まると書いてあったため、連休が明けて5日間の営業日を見越して12日にしただけです(実際にはなぜか連休中に入荷作業が終わって発売が早まってしまいましたが)。
何はともあれ、半年という節目の機会に作品を送り出せて良かったです。ゲーム発売後2ヶ月ほどはさまざまな話題でテレビやネットニュースをにぎわせていて、その勢いに乗ってアレンジアルバムを企画し、4ヶ月という短期間で作り上げることができました。
これほどまでに大きな反響を呼ぶ作品の音楽を担当できる機会なんて、一生に一度あるかないかのことだと思いますので、私もサクナの作曲家として盛り上げるためにできる限りのことをしたいと考えました。その結果が全楽曲解説記事の連載であり、アレンジアルバムの制作でした。
商業作品の作曲者がアレンジアルバムを個人制作するというのも珍しいケースかと思います。インディーズ発のゲームということで、二次創作に理解がある同人・インディーズの文化が良い方向に働いたという面もあるかもしれません。
実際の楽曲制作は各アーティストの皆様に担当していただき、私は今回プロデューサーとして裏方に徹しました。これはこれで大変な仕事で、関係各位に話を通して許諾を得て、全体像を構想して10組のアーティストにコンタクトを取り、資料を用意して方向性を説明し、制作費とスケジュールを管理し、イラスト・デザイン・マスタリングの担当者とも連絡を取り、出来上がったものをまとめて印刷所へ入稿、ショップへの販売手続きと出荷、特設サイトと試聴動画を1から作りつつ、制作ブログを書き続ける……という役割を担っています。
稲作とは比べ物になりませんが、手間隙がかかっているということは確かです(笑)
とはいえ……、私は今回アレンジはしていないんですよね(^^;)
今作を通じてさまざまな奏者の方とつながりができましたし、自分でアレンジして演奏していただくという作品も考えられるかも……?
まあ実際のところはゲーム発売から時間が経つほど機運が失われるので、公式に新しい動きでもない限りは難しいかと思いますし、私に別の案件が来たら時間も取れなくなりますが、今作の評判がよければ可能性はあるかもしれません(?)
ゲームの感動がもう一度蘇る素敵な作品に仕上げたつもりですので、プレイされた多くの方にぜひ届いてほしいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします!