ゲーム『天穂のサクナヒメ』のサウンドトラックが、なんとアナログレコードになることになりました!
制作はゲームやアニメのサウンドトラックのレコード化を多く手掛けているディスクユニオンさんです。「サクナのサントラをレコード化したい」というお話をいただいて非常にびっくりしましたが、欲しいと思っていただける方がいるのであればと思い、喜んで協力させていただきました。
こちらで決めさせていただいたのは選曲と構成です。いずれもレコードならではの仕様があり、それに沿った形で考える必要がありました。
まず、レコードの収録時間は片面約20分、両面で約40分となっています。販売価格は1枚あたりおよそ5000円といったところのようです。もしサウンドトラックをすべてレコード化するとなると、レコード4枚組となり販売価格も2万円を超えてしまいます。
さすがにそれでは買う人がいないのでは……と思い、なんとか収録時間を抑える方法を考えることにしました。全楽曲を1ループで終わるようにするという手もありましたが、それよりはイベントシーンなどあまり聴く機会がない曲はカットし、ゲーム中でよく聴くなじみ深い曲だけに収録曲を絞った方が満足感が高いのではと判断しました。
結果的に収録曲は以下の通りにしました。
・我が家の四季・昼と夜(計8曲)
・ダンジョン(計6曲)
・ボス戦(計4曲)
・花咲かサクナ
・ヤナト田植唄・巫 ―かみなぎ―
以上の20曲ですが、だいたい平均して1曲5分あるので、このままだと2枚組に収まりません。そこで、我が家の四季の曲は昼と夜でテンポが共通していることから、2曲を1ループでクロスフェードさせて1曲としました。さらに、その4曲をレコード各面の1曲目に配し、それぞれを「春盤」「夏盤」「秋盤」「冬盤」としました。
その他の曲はほぼゲームの進行順に沿って並べましたが、レコードの音質の特性として「おとなしめな曲は内周に、元気な曲は外周に配するのがよい」とのことでしたので、「ヤナト田植唄」は冬盤の2曲目にして最後はラスボス戦の曲になっています。その点はご了承ください。
私自身もマスタリング後のデータはいただいていますが、レコードに針を落としたときどのような音で再生されるのかは実際にやってみるまでわかりませんし、たとえ現物を入手したとしても自宅にプレーヤーがありませんが、なんらかの形でぜひ聴いてみたいと思っています。
かなりニッチな需要かとは思いますが、興味を持たれた方がいましたらぜひチェックしてみてください!