2023年5月23日火曜日

退院のお知らせ

 前回の投稿から4か月も経ってしまいましたが、2回の手術と長期のリハビリを経てようやく退院することができました。まだ完治には程遠いのですが、杖を使っての日常生活については可能ということで自宅に戻り、今後は通院と自宅療養で経過を観察していくことになります。


 改めて事故の経緯について説明しますと、1月18日にロードバイクで走行中に横から飛び出してきた軽トラックにはねられ、左脚に強い衝撃を受けたため大腿骨の骨頭部が骨盤の寛骨臼という部分を破壊してしまいました。また、衝撃で左の鎖骨の遠端部が折れ、後でわかったことですが左膝の脛骨にもひびが入っていました。


 即座に救急車で運ばれて入院となり、体を動かすと激痛が走るので身動きも取れず寝たきりとなって、5日後には砕けた寛骨臼をプレートで固定する難度の高い大手術を受け、そのまた2週間後には鎖骨の手術も受けました。

 術中は当然ながら麻酔が効いているので意識はありませんが、覚醒してからの手術部の痛みは非常に強く、また術後6時間は水を飲んではいけないため、酸素吸入と重なって口内が非常に乾いて苦しかったです。

 1回目の手術の後にそれを訴えると「水を飲んではいけないが、うがいはしても良い」とのことだったので、2回目の手術後は手元に水を用意してこまめにうがいをすることで渇きを抑えられました。このことはこれから全身麻酔の手術を受ける方にも知っておいてほしいですね。


 その後は痛みを薬でコントロールしながら車椅子に乗れるようになり、衰えた筋肉を鍛えるリハビリを続けていきました。2か月ほど経過を見て手術部に問題がないことがわかると、リハビリを専門に行う回復期の病院へ転院することになりました。

 そこでは毎日3時間ほどリハビリの時間があり、より強度を増した筋トレや最新の機器を使った運動、そして車椅子から松葉杖、片手杖へと歩行訓練を重ねていきました。決められた時間以外にも自主トレを重ね、1か月ほどで杖で歩けるようになりましたが、脚や肩の痛みはなかなか治まらず、杖なしでの歩行にまではどうしても至りませんでした。


 これ以上は時間をかけて骨が治るまで劇的な回復は見込めないということで、退院して自宅で療養することにしました。寛骨臼についてはプレートで固定してはいるものの、軟骨部分がすり減って痛みが出るだろうということから、近い将来に人工関節へ置き換える再手術・再入院が想定されています。それも含めて今後も通院での診察は長く続く予定です。

 以上が今回の事故の経緯と今後の見通しとなります。


 改めまして、このたびは大変な事故に巻き込まれ、多くの皆様にご心配をおかけし、また関係者各位にもご迷惑をおかけいたしました。本来であれば各位に直接復帰のご挨拶に行きたいところではありますが、まだ骨折箇所の痛みは消えず歩行に不安があり長時間の外出は難しいため、文面で失礼させていただきます。

 仕事環境に復帰できたとはいえ4か月ものブランクは大きく、即座に前線復帰というわけにはなかなかいきませんが、入院期間中にたまっていた用件を片付けた後で、少しずつ復活していければと思います。

 新規のお仕事のご依頼につきましては、現状で入院前に受けていたお仕事などもあって、現在はお受けできない状況です。必要とされることは何よりもありがたいことですので、ご相談いただけるだけでも大変光栄ですが、再開できるのは当面先のことになりそうです。

 また、入院中に手配ができないためAmazonで『epitaph』『睡眠都市』の販売を一時停止していましたが、退院にともなって再開いたしました。ただし反映には時間がかかるようです。BOOTHDiverse Directでも取り扱っていますので、ぜひ覗いていっていただければ幸いです。