2024年11月23日土曜日

『Gathering at the Vanity Fair』出演ミュージシャン紹介 第1回

2025年3月1日に開催する大嶋啓之コンサート 『Gathering at the Vanity Fair』。今回から3回に分けて出演ミュージシャンをご紹介します。

第1回はkidlitさん・片霧烈火さん・じんじゃさんです。


kidlit

 Vocal / Piano

kidlitさんは作曲家として長いキャリアを持ち、近年ではTVアニメや音楽ゲームに楽曲を提供しているほか、演奏家としても新井昭乃さんのライブに関わるなど、多種多彩な活動を行っています。私とは『epitaph』のヴォーカルを務めていただいたご縁で、今回参加をお願いしました。ご自身でも積極的にライブ活動を行っていることから、初開催のコンサートに向けて相談したいと思い真っ先に声をかけたのですが、逆にkidlitさんの方から「『水の中の永遠』やりたいです!」と提案されまして、あの特殊な変拍子を生演奏でやるという意外な展開が生まれました。
それももちろん楽しみなのですが、個人的には『Ambivalenz』に期待しています。全曲の中でこれだけは伴奏も歌もなく、完全にピアノソロなのです。休憩明けの第2部の始まりを飾り、一人で会場の空気を支配する演奏はきっと神々しいものになるのではないでしょうか。


片霧烈火

 Vocal

片霧烈火さんは改めて私が紹介するまでもないというか、長年にわたって多数のゲームソング・アニメソングを歌いこなしてきた、業界では広く名の知られたトップシンガーです。私にとっては代表曲のひとつでもあるアニメ「ひぐらしのなく頃に」EDテーマ『why, or why not』のヴォーカルとして関わりました。その他にはアルバム『phototaxis』や、ひぐらしのイメージアルバム等で共演しましたが、近年ではなかなかご一緒する機会に恵まれませんでした。前回の記事でも書きましたが、やはりコンサートを開催するにあたって『why, or why not』は外せないという判断から久方ぶりに連絡を取りまして、出演を快諾していただけました。
烈火さん自身も多数のライブ経験を積み重ねてきたことから、私が気が回っていない部分に適切なアドバイスをいただいています。例えば「出演者の衣装はどうしますか」といった、演出に関わる助言などは非常に参考になっています。
今回は持ち歌以外に『ヤナト田植唄・巫 ―かみなぎ―』もお願いすることにしました。烈火さんが歌うとどうなるのか、私自身も今から非常に楽しみです。


じんじゃ from FANTOM IRIS

 Keyboard

今回のバンドメンバーについて他のパートはわりとすんなり決まったのですが、キーボードは少々難航しました。ミュージシャン間の横のつながりから紹介していただけないかと考えていたのですが、なかなかキーボーディストに伝手がなく手掛かりがなかったのです。そんな中、片霧烈火さんが今年3月に行われたライブイベントで共演されたロックバンド「FANTOM IRIS」のキーボード、じんじゃさんに話を通していただけまして、出演をお願いしたところ快諾していただけました。「FANTOM IRIS」はゲームセンターミカドで結成されたという異色の経歴が示す通り、ゲームミュージックの演奏を得意とするバンドで、最近ではシューティングゲームへの楽曲提供も手掛けています。じんじゃさん自身もゲーマーで、私が声をかける前から「天穂のサクナヒメ」はクリア済みだったそうです。
今回のコンサートではピアノとキーボードが並立していて、役割がかぶるのではと思われるかもしれませんが、ピアノは第2部だけ登場するのに対しキーボードは全編にわたって登場します。私が打ち込みで制作してきた多くのパートをキーボード一台に集約し、エレピ・オルガン・ストリングスなど場面に応じてさまざまな音色に切り替え、楽曲に広がりを与え盛り上げていただきます。