2021年3月25日木曜日

天穂のサクナヒメ アレンジアルバムタイトル発表!

個人アルバム『epitaph』と並行して制作しているサクナアレンジアルバム。こちらは多数のアーティストの皆様によるコンピレーション形式で制作しており、私は企画進行とプロデュースを行っています。
本当に多彩なアーティストの方々に参加していただいており、その一部を今回はご紹介したいと思いますが、その前にアルバムのタイトルをここで発表します!


『天穂のサクナヒメ 実演楽曲集 奏 ―かなで―』


こちらが今作のタイトルになります。曲名をつけるときに統一した「漢字一文字 読み三文字」というフォーマットを踏襲し、打ち込みだった原曲を生演奏するというところに重点を置いた作品であることから命名しました。



さて参加者につきまして、前回の記事で和楽器演奏団体「ファミ筝」の参加を伝えましたが、引き続き和楽器の専門家をお招きしました。
それもなんと、本職の雅楽演奏家の方です!


太田豊 Web

雅楽演奏家として活動される音楽家の太田豊さん。ホームページのプロフィールからもわかるとおり、国内外の数々の雅楽公演に出演されたり、大河ドラマで舞の指導をされたり、テレビ番組や舞台の挿入曲を制作されたりと、まさに第一線で活躍されている音楽家の方です。
こんなすごい方とは当然伝手はなく、よくサクナのアレンジを依頼できたものだと自分でもいまだに思いますが、それについては伏線があります。

アレンジアルバムをこのブログで取り上げた第1回の記事で、「雅楽系のアーティストは見つけられていません」と書き、演奏していただけそうな方の情報提供を求めたところ、記事を読んだ編集関係者の方から連絡をいただき、太田さんとの仲介を申し出てくださいました。
私としてもびっくりして「本当にお願いして良いのかな」と恐る恐るでしたが、楽曲を聴いていただいたところ「演奏可能です」と快く応じてくださり、アレンジを引き受けてくださいました。
本物の竜笛や笙で演奏される「朧 ―おぼろ―」や「祓 ―はらえ―」はとても神秘的で美しく、凛とした雰囲気があります。雅楽になじみがないという方にもぜひ聴いていただきたいですね。



ファミ筝、太田さんと和楽器の専門家が続きましたが、参加者はそういったプロの方ばかりではありません。同人音楽で活動される方、ゲーム音楽の演奏が好きなアマチュアの方など、広く参加してほしいという思いから各方面に声をかけています。
その中でも、まず真っ先に声をかけたのがこちらの方。


hiyama Web Twitter

同人音楽を中心に作曲やヴァイオリンの演奏で活動されているhiyamaさん。このアレンジアルバムの記事ではもうおなじみかもしれませんが、第1回の記事でも紹介した「颪 ―おろし―」のアレンジ動画を制作された方です。
一言で言うと、このアレンジアルバム企画はあの動画が発端となって始まっています。「こんなにすごいアレンジがあるなら形にして残したい」「生演奏を主体としたアレンジの可能性がもっとあるのでは」というアイデアから企画を立ち上げたので、当然hiyamaさんには真っ先に声をかけて、「颪 ―おろし―」の収録許可と可能ならばもう一曲の制作をお願いしました。
このもう一曲というのが今月に形になって上がってきたのですが、これがまた凄まじいアレンジになっていまして……。原曲の魅力を引き出した上でさらにヴァイオリンの魅惑的な演奏を加え、hiyamaさんの味を出しています。これもぜひ聴いてほしいですね。



ツイッターでアレンジ動画を上げていただいたケースでは、こういったアレンジもありました。

クラリネットのみという特徴的な編成でのアレンジに興味を持ちまして、声をかけたのがこちらの方々。


CLADDICT ENSENBLE Twitter YouTube

クラリネットアンサンブルでゲームミュージックやアニソンを演奏されているCLADDICT ENSENBLEさん。同人音楽のように作品を自家出版されている方ともまた違い、純粋に演奏のみを楽しんでいるグループのようですが、せっかくサクナのアレンジをしていただいたのなら収録させていただけないかと話を持ちかけたところ、快く承諾してくださいました。
曲目はメドレー形式になっていて、ゲーム中のさまざまなシーンのBGMをクラリネットで演奏されています。独特の温かみのある音色が曲に新たな表情を与え、特に「ヤナト田植唄」は穏やかな感じが良く出ていて、聴いていて心が安らぎます。



このようにプロからアマチュア、和楽器から洋楽器まで、垣根を設けることなく多種多様なアーティストをお招きしています。
来月上旬には「奏 ―かなで―」の特設サイトを制作し、全参加者・曲目・ジャケットイラストを発表したいと考えています。
イラストはすでに完成していて、こちらも素晴らしい作品になっています。先行してカットをひとつだけご紹介します。



特設サイトの公開までもうしばらくお待ちください。引き続き応援&拡散のほどよろしくお願いいたします!