アレンジアルバム『天穂のサクナヒメ 実演楽曲集 奏 ―かなで―』公式サイト
ファミ箏
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【奏】参加アーティストインタビュー ファミ箏(前編)
【奏】参加アーティストインタビュー ファミ箏(中編)
【奏】参加アーティストインタビュー ファミ箏(後編)
今回のオンラインライブはゲーム発売一周年にあたる2021年11月12日に発表されましたが、ちょうどその前日に都内某所の古民家を利用してファミ箏の収録・撮影が行われまして、私も見学とご挨拶に伺いました。ファミ箏の皆さんには「奏 ―かなで―」の制作時からお世話になっており、8月にもオンラインコンサートを開催していただきましたが、コロナ禍ということもあって現場に伺うことができず、今回が初めての機会となりました。
ファミ箏代表で編曲も担当された沖政一志さんにもようやくご挨拶でき、収録終了後は打ち上げにもお誘いいただくなど気さくに接していただきました。
各楽器の前にマイクを立てて録音しつつ、その演奏の様子を複数のカメラで撮影していきます。画角を変えたりして1曲につき2~3度収録するので、半日がかりの長丁場となります。
作曲者の役得として非常に近い距離で見学できましたが、いったんカメラが回ると物音を立ててはいけないという緊張感が漲り、聴いているだけで圧倒されてしまいました。
収録は楽器数の少ない曲から順に行われ、我が家の冬の夜の曲「静 ―しずか―」から始まりました。ゲームでもメロディ楽器が箏だけというシンプルな曲ですが、ライブでも神谷舞さんと平野寿里さんのお二人による箏だけの演奏となっており、打ち込みと生楽器の違いを最も明確に感じられる曲となっています。
こちらは8月のオンラインコンサートでの演奏です。
演奏楽曲は「奏 ―かなで―」から抜粋したものに加えて、今回新たにアレンジされた曲も登場します。曲目はネタバレになるので伏せますが、特に三味線の田辺明さんがアレンジされた一曲は「よくこんな変拍子だらけの曲を演奏していただいて」と、頭が下がる思いでした(笑)
原曲に入っている環境音や小太鼓の音などを三味線や箏の弾き方で表現しているところなどは、特に注目して見てほしいですね。
また奏者の方もそれぞれ魅力的で、尺八の神永大輔さんは和楽器バンドにも所属されるほか、最近はご自身の音楽作品をカセットテープ(!)で発表され好評を博しています。収録の合間の休憩時間にも尺八を手放さず、「聖剣伝説」などのゲーム音楽を楽しそうに吹き続けていました。
箏の中でも一回り大きく低音を担当する十七絃箏の中嶋ひかるさんは、昨年くまもと全国邦楽コンクールにおいて最優秀賞・文部科学大臣賞に輝くなど現在勢いに乗っている方で、小柄ながらもダイナミックな演奏は見応えがあります。その一方で打ち上げでは酒豪な一面も見られて、ギャップの大きさに驚きました(笑)
尺八と篠笛を担当された大賀悠司さんはファミ箏での出演だけでなく、今月の収録にも参加いただき他のアーティストの方々とさまざまな楽曲で演奏していただいています。計ったわけではありませんが、トータルでの出演時間をみると一番多く出演されているかもしれません。改めて大変お世話になりました。
原曲を和楽器での演奏に落とし込んだ編曲の妙を楽しみ、一流の演奏家が奏でる個々の音色を楽しみ、そして合奏によって生まれる全体の調和を楽しむ、と視点を変えることによって何度も楽しめる演奏になっていますので、視聴期間中はぜひ繰り返してご覧ください。
朝倉さや
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言わずと知れたサクナの歌姫、朝倉さやさん。圧倒的な歌声で主題歌「ヤナト田植唄・巫 ―かみなぎ―」を歌い上げ、サクナの音楽の評価を高めてくださった立役者です。今回こういった形でオンラインライブが実現できる運びとなったのも、朝倉さんの歌唱と出演によるところが大きいと思います。本当にありがとうございます。
ゲームでの収録は2018年の8月だったので、今回は3年半ぶりにご挨拶することができまして、「あのとき録った曲がまさかこんなに広まるとは……」と、望外なヒットに話が盛り上がりました。
ご本人としてはオンラインといった形だけでなくライブでも歌いたいという思いがあるようで、今はコロナ禍で難しいですが、いずれはご自身のコンサートなどで披露される機会もあるかもしれません。そちらもとても楽しみです。
『#天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭—かなでまつり—』収録だっけよぉ🌾🌅
— 朝倉さやオフィシャル (@natsunoyama) January 8, 2022
心込めて歌いました。
2月19日20時開演!
是非楽しみにしてでけろなぁ🎵💓38#朝倉さや
※オンライン限定ライブとなります。
※アーカイブは2022年2月28日(月)23:59までご覧になれます。https://t.co/5WBzT5vW5Q pic.twitter.com/cAvM33B7mE
上記のツイッターの写真にあるとおり、収録は歌だけでなく、先に紹介した大賀悠司さんの尺八と篠笛、そして次回紹介するヌビアさんのチェロとうさぎいぬさんの和太鼓が加わりました。民謡と笛と太鼓は自然な取り合わせですが、そこにチェロが加わるのがとても個性的で、アレンジアルバムで目指した自由な演奏の形がライブにも取り入れられていて嬉しかったです。
力強い歌声とそれを支える尺八と篠笛、温かみのある低音のチェロと軽快な太鼓。なかなか見られない編成でお送りする渾身の田植え歌を、ゲームプレイ済みの方は本編を思い出しながら、そして未プレイの方はライブ当日までにプレイしていただいて(笑)、ぜひ楽しんでいただければ幸いです。
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