アレンジアルバム『天穂のサクナヒメ 実演楽曲集 奏 ―かなで―』公式サイト
京バンド
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【奏】参加アーティストインタビュー 京バンド
京バンドは主に名古屋近辺で活動されている4人組アコースティックバンドです。本来はフルート・ギター・カホン・チューバという独特の編成ですが、現在はチューバ担当のよっしさんが一時的にベースに転向されています。
私とは以前同じアルバムに参加したことがあり、そのご縁から「奏 ―かなで―」の制作にお声がけしたという経緯は、上記のインタビュー記事にまとめています。
今回は一曲収録するためにはるばる愛知県から、しかも楽器を積んで車で運転してきたということで、大変なご足労をおかけいたしました。当日は進行が押していたこともあって収録前にいろいろお話もできて、和やかなムードで収録に臨んでいただけました。
担当曲の「盛夏 ―せいか―」は、ゲーム内では夏の曲「盛 ―さかり―」「蛍 ―ほたる―」を繋げたもので、音色の表情や温度感の変化によって時間の移り変わりが感じられるアレンジとなっています。
アコースティックな音色の温かみとバンド編成の和気藹々とした雰囲気があいまって、サクナ達の我が家での暮らしを思わせる心地良い曲となっています。ライブコンサートだったらぜひ観客の皆さんに手拍子をお願いしたいところですが、今回はオンラインですので画面の前で手拍子をお願いします(笑)
ガーディアンフォース
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【奏】参加アーティストインタビュー ガーディアンフォース
ガーディアンフォースはギター・ベース・キーボード・ドラムスの4人編成のインストバンドです。ゲームミュージックの演奏動画をYouTubeで公開しており、特にバトルシーンなどの熱い演奏に定評があります。
「奏 ―かなで―」でもぜひその実力を発揮していただきたいと思い、しゃみおさんとご一緒にボス戦の「魁 ーかしらー」の演奏をお願いできないかとお声がけさせていただきました。
実はアルバム制作時にはしゃみおさんとガーディアンフォースさんはデータのやり取りのみで、実際に対面で収録を行ったわけではありません。先に原曲をガーディアンフォースさんにお渡ししてバンド部分を収録し、そのデータをしゃみおさんに送って三味線パートを弾いていただき、それをまた送ってミックスしていただくという形で制作していました。
今回のライブでやっと対面での収録となったわけですが、事前にリハーサルも重ねられていたようで、5人でとても息の合った演奏を繰り広げていました。曲調が激しい分だけライブ的な動きも多く、特にバンドではあまり動くイメージのないキーボードがぐるぐる動くという珍しいアクションも見られます。
そして「魁 ーかしらー」だけでなく新曲もあります! 三味線+ロックバンドの組み合わせにはまだまだ可能性がありそうで、これから先もこのコラボでの演奏が見てみたくなりました。2曲ともとてもかっこいいので、ぜひご期待ください。
CLADDICT Ensemble
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【奏】参加アーティストインタビュー CLADDICT Ensemble
今回のライブではファミ箏についで大人数となるCLADDICT Ensembleの皆さんは、クラリネットのみの編成でゲーム音楽やポップスなどさまざまな楽曲を演奏している団体です。私が「奏 ―かなで―」を構想していたところに、ちょうどツイッターでクラリネットアンサンブル用に編曲されたヤナト田植歌の演奏を見つけて、それならぜひ収録させていただければとお誘いしました。
クラリネットとひとくくりに言っても、一番高い音のEs Clarinetと一番低い音のContrabass Clarinetでは楽器の大きさもまったく異なり、吹き方によっても音色が変わってくるため、表現の幅がとても広い楽器です。
アルバムではその特性を生かして「戦 ―いくさ―」や「縁 ―えにし―」などをメドレー形式で演奏していただきましたが、今回のライブではその2曲を抜粋し、フルサイズで演奏していただきました。歯切れのよいスタッカートで奏でる勇ましい曲、高音の甘いメロディが特徴的なバラードと、対照的な2曲の取り合わせを楽しんでいただければと思います。
hiyama
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【奏】参加アーティストインタビュー hiyama(前編)
【奏】参加アーティストインタビュー hiyama(後編)
「奏 ―かなで―」の企画はこの方から始まったといっても過言ではない、ヴァイオリン奏者で同人音楽家のhiyamaさん。「奏 ―かなで―」の楽曲はネット配信もしていますが、単曲販売でもっとも人気があるのがhiyamaさんがアレンジされた「颪 ―おろし―」です。
プログレ調にアレンジされた「怨 ―うらみ―」もとても素晴らしく、ライブでぜひヴァイオリンを弾いていただきたかったのですが、現在のコロナ禍の情勢下において遠方への移動は慎重にならざるを得ないという面もあり、アレンジのみでの参加という形になりました。
今回のライブはいくつもの幸運に恵まれて開催できた奇跡のようなもので、さすがにそんな幸運は続かないと思いますが、もし何らかの形でまた開催できる機会があれば、その時はぜひお呼びしたいですね。
hiyamaさんのヴァイオリンとヌビアさんのチェロでアドリブバトルとか、想像しただけでわくわくします。いつか実現できると良いですね。
今回の記事でご紹介した4組の方々、それに前回のうさぎいぬさんもそうですし、また今回のライブでは残念ながら不参加のk-waves LABさんも含め、共通しているのは「同人・アマチュアで活動し、ゲーム音楽を好んで演奏している方々」ということです。
「奏 ―かなで―」を作ろうと思い立ったときに、和楽器のプロをお招きして演奏していただくだけではなく、普段からゲーム音楽を演奏して動画を上げているような方々にも参加してほしいと考えました。プロ・アマにかかわらずさまざまな立場から参加者が集まった方が、インディーゲームから生まれたサクナのアルバムによりふさわしいと思ったからです。
「奏 ―かなで―」については私の思いつきでそう進めましたが、当然ながらライブは企業主催のもので私に参加者を選定する権限などはありません。進行管理のしやすさなどを考慮すれば、ライブ出演に慣れているプロミュージシャンにアレンジ・演奏を依頼するということもあり得たわけです。
しかし、スタッフの方に「奏 ―かなで―」を気に入っていただけて、その方向性を実現したいと仰っていただいたおかげで、こうしてプロ・アマの垣根のないバラエティに富んだライブが開催できる運びになりました。私もアルバムに参加していただいた皆さんにこうしてお披露目の場を提供することができて、自分自身の手柄ではありませんがとても嬉しく思います。
改めまして今回のライブを企画していただいたスタッフの皆様、ご出演いただいたアーティストの皆様、そして応援いただいたファンの皆様に心より御礼申し上げます。
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